唐原石(とうばるいし)~九州の歴史に根付く、華やかな銘石 - 九州の銘石・墓石

唐原石(とうばるいし)~九州の歴史に根付く、華やかな銘石

唐原石(とうばるいし)~九州の歴史に根付く、華やかな銘石

名将黒田官兵衛築城 中津城の石垣

NHK放送の大河ドラマでもお馴染みの名将黒田官兵衛は、豊前12万石を与えられると、当地に中津城を築城しました。

官兵衛は中津城の石垣に古代山城「唐原山城」の石垣より石を運び、利用しました。中津城は黒田時代に築いた石垣と、古代山城の石垣が存在し、見どころの一つとなっています。

「唐原山城」の石垣は、鉄門跡の両側にひろがっており、黒田時代の石垣との境目がY字になっている箇所もおすすめのスポットです。

中津城の石垣の元となった唐原山城の石垣はどのようにして作られたのでしょうか。地図を見るとその謎がとけそうな気がします。

唐原山城と現在の唐原石の丁場は近距離にあり、このあたりは当時から大量の石が採掘可能だったことを考えると、唐原山城の石垣は唐原石を用いて築かれたのではないでしょうか。そして、その石垣は黒田官兵衛によって中津城に運ばれたのです。

唐原石について

音楽:HURT RECORD

丁場の様子(動画)

唐原石(とうばるいし)は、福岡県築上郡上毛町(旧大平村)で採掘される、中目の青御影石です。石目は細やかで、吸水率も低く、艶のでも良い、華やかな風合いを持つ銘石です。赤紫水晶の鮮やかな色合いを持つ唐原石は、この丁場でしか産出されない貴重な石材です。桜の花弁を散らしたような風合いが独特の華やかな雰囲気を醸し出します。

有限会社村川石材 村川務(代表取締役)

有限会社村川石材 村川努(代表取締役)

1967年 昭和42年式 桜舞い散る4月生まれの徳島県出身。
バイクと車にてサーキットに行き、壊して帰り、妻に叱られるのが趣味?(笑)・・・なので、最近はもっぱら息子の車をいじり、また壊して…(^^;)

座右の銘:「なんとかなる」「無いものは作る」

縁あって妻との結婚を決めた1992年の初春に「石屋になってみないか?」という妻の父の一言で石屋になると決め、墓石用原石の切り出し(採石)で九州へ・・・これが唐原石(とうばるいし)との出会いです。

墓石用原石の産出地といえば、採石業者が数社から数十社展開しているのですが、唐原石(とうばるいし)は私ども一社だけ。しかもこの絶妙な色合いの細やかな石目をした原石は私どもの採石場内からしか産出しません。決して大きくはない採石場ですので、月産採取量には限界がありますが、焦ることなく長期的に見据え、良質安価な唐原石(とうばるいし)を採掘、ご提案させて頂くことにより、心のよりどころ、安らげる墓所づくりのお手伝いが出来れば…と考えております。

「唐原石(とうばるいし)にしてよかった!」
そんな販売店様やお施主様の嬉しいお声とご愛顧に感謝しながら、今日も頑張ってまいります。 桜の花弁を散らしたような風合いが独特の華やかな雰囲気を醸し出す唐原石(とうばるいし)。奇しくも桜の季節に縁がある私が自信を持っておすすめします!

※唐原石の由来(諸説あり)
現在の福岡県築上郡上毛町唐原地区に残る唐原山城跡にて切石(きりいし:岩を削って作った石)による石積みを配列した列石などの遺構があり、その石質とほぼ同じで、同地区に隣接した地域より産出したことから、いにしえの先人達に想いをはせ、先代の父が命名しました。

唐原石

唐原石の特徴

石質は加工しやすい硬さながら吸水率は低く、バランスの取れた良質の石材です。

吸水率 0.1(%)
見掛比重 2.68(-)
圧縮強さ 178.7(MPa)

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