椿石 ~ 風化しない艶を備えた銘石 - 九州の銘石・墓石

椿石 ~ 風化しない艶を備えた銘石

椿石 ~ 風化しない艶を備えた銘石

太閤豊臣秀吉の夢の跡 肥前名護屋城

肥前名護屋城は、かの豊臣秀吉が、天下統一を旗した後に「唐入り」を目指した、文禄・慶長の役の国内拠点として築城されました。わずか五ヶ月で、当時大阪城に次ぐ二番目の規模の名護屋城を完成させました。全国から朝鮮出兵に招集された大名の陣屋が立ち並び、最盛期には人口20万人をこえる城下町が形成されました。

現在は石垣や城郭が残るのみですが、豊臣秀吉が実現しようとした最大の野望の、まさに「夢のまた夢」として歴史を感じる事ができるスポットです。

肥前名護屋城と、現在の椿石採石場は位置関係が近く、石垣の石を調達するのに便利だったはずです。特に効率を重視する秀吉であれば、近くの良質の石をほおっておくはずはありません。

椿石の特徴、「硬く」「風化しづらい」「耐久性」など、更に好条件も重なります。

椿石と肥前名護屋城の石垣との関係性は、歴史のロマンを感じざるをえません。

椿石について

音楽:HURT RECORD

丁場の様子(動画)

椿石採石場は、1986年(昭和61年)より採石を始め、標高760mの椿山系の東麓に 位置していることから「椿石」と名づけました。硬質な花崗岩で、吸水率・気孔率ともに国産の石の中でも最も少ないほうである為 磨きの艶が落ちにくく風化に強いので、墓石材に最も適していると言われています。 石目も中目で飽きのこない落ち着いた色合いです。近年、地元九州以外からも 注目されています。

有限会社村川石材 穴吹茂雄(代表取締役)

有限会社村川石材 穴吹茂雄(代表取締役)

1960年、香川県で生まれる。1986年、(有)村川石材(香川県)が佐賀県に支店を出し採石をする事になった。村川石材というのは妻の父親の会社で、その時、別の仕事をしていた私に白羽の矢が立ち、悩んだ末、25歳で所長として来佐。初めて椿石と出会った。当然、石を扱うのは初めてのことで御影石とはこんなにも固いのかと思うくらい椿石は固く、切り出すのにとても苦労した。だがその分、磨きの艶が飛びにくく重厚感のある椿石に自信が持てた。2004年に独立し、代表取締役となる。椿石にかけた思いは今も同じで、お客様から喜びのお声を頂くと一層、励みになる。私生活では6人の孫のおじいちゃんである。しかし、まだまだ現役。隠居はもう少しあとかな。今日も山で石を採る。

椿石

椿石の特徴

吸水率・気孔率ともに国産の石の中でも最も少なく、非常に硬い石質のため、風化に大変強く美しい艶を長年保つことが出来ます。

吸水率 0.14(%)
嵩比重 2.69
圧縮強度 67.9(MPa)
曲げ強度 26.4(MPa)

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